記号としてのはじめまして
「あ、ブログやりたい」
善は急げとばかりに,たまたま開いていたはてなでブログを立ててみた.
ネット歴は長い,ゆえに当然ブログがはじめてではないが,続いた試しはない.Twitterは2009年にはじめて以来かれこれ九年続けている*1が,140字に詰めたツイートを連投している自分の過去ログを見るに,このSNSに向いていないことは自明の事実として認めざるを得ない.
ところで,はてなブログを開設するにあたり,運営からありがたいお言葉を賜った.
最初の記事を書いてみましょう
ブログ開設おめでとうございます。まずこんなテーマで、初めての記事を書いてみてはいかがでしょう?
- かんたんな挨拶や自己紹介をしてみましょう
- このブログでこれから書いてみたいと思っていること。「今日印象に残ったこと」などテーマをはっきりさせるとブログが続きやすくなります
- 新しいブログを始めるにあたって、意気込みを一言!
なるほどたしかに最初の記事として自己紹介は常套だろう.しかしどうにも,自己紹介というものは苦手である.誠実に正直に在るが儘の自分を書き記すべきなのか,それとも,見られたい自分を劇作家のように記すべきなのか甚だ困るのだ.悩みながら書いた自己紹介を読むと,録音した自分の声を聞かされるような,そんな居心地の悪いもどかしさが拭えない.
ゆえに自己紹介は「そういう人間だ」ということで切り上げる.強いて言うなら趣味は勉強と浪費.神保町に行くと実家のような安心感を,銀座に行くと実家のようなバツの悪さを感じる.
最初の記事としてはこれで充分だろう.
ご高配を賜りますよう何卒お願い申し上げる心算はありませんが,鷹揚にお楽しみ頂ければ幸いと存じます.